いくらもすじこも鮭の魚卵から造られます。
地元で秋味(あきあじ)と呼ぶ、産卵のために沿岸に戻ってきた秋サケのほどよく熟した卵から造ります。このとき卵を取る秋さけの活きの良さと卵の熟し加減ができあがる製品の品質を大きく左右します。
標津の漁師達は、日本一活きの良い秋さけを水揚げすることを誇りにしています。
いくらは、卵のう(卵を包んでいる袋)に包まれている卵をいくらもみ台という網糸をテニスのラケットのようにびんびんに張って作った専用の作業台を使って一粒一粒バラバラの卵にした後、塩水や醤油で味付けし、1昼夜ほど寝かせて味をよくなじませたものです。
すじこは、卵のうに包まれている卵を、そのままの形で塩水や醤油にに浸け込んで味付けした後、専用の熟成箱に入れておもしをし、数日間熟成させて味を調えたものです。
いくらとすじこは原料は同じでも、それぞれに異なった独特の味わいをもっています。